住民と一緒にアートをつくりあげていくアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」 前編

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松戸NOTEのインタビュー企画「松戸で働く人」の第3回目は、アーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」を運営している庄子渉さんです。アーティスト・イン・レジデンスとは、アーティストに一定期間、滞在場所と制作場所を提供し、移動と制作活動を支援するプログラムです。

松戸にアーティストが滞在する仕組みがあったなんて、すごいですね。

庄子さんは、2010年に東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科卒業し、2013年より、アーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」を立ち上げ、アーティストや行政、住民と協働しながら、地域資源を活かした創造的なまちづくり「暮らしの芸術都市」に取り組んでいます。

「PARADISE AIR」とはなんぞやと、まずは、そこからインタビューしてみることにしました。

アーティストが常にいる仕組みを作って、アートで松戸に新しい視点を!

「PARADISE AIR」は、松戸駅から徒歩1分のアーティスト・イン・レジデンスです。
建物の1階から3階までがパチンコ&スロット「楽園」というお店がはいっています。その「楽園」(運営:浜友観光株式会社)の協力を得て実現しているので、パラダイスエアという名前をつけています。「AIR」はアーティスト・イン・レジデンスの略ですね。

パラダイスエアの庄子渉さん

―なぜ、アーティスト・イン・レジデンスをはじめようと思ったのですか?

以前から「松戸まちづくり会議」という駅周辺の町会が集まった組織で、アーティストと協働しながら住民が主体となりアートプロジェクトに取り組んでいました。ただ当時は、アート作品の発表のみが目的となっていたため、発表が終わるとその後には街に何も残らないという寂しさがありました。そんな状況に対し、私たちが一番面白いと感じていたのは、アーティストが初めて街に出会い、そこから街の中で作品をつくりあげていく瞬間でした。

―作品をつくりあげるプロセスに価値を感じられたんですね。

そうですね。作品発表という結果だけを目的とするのではなく、アーティストの日常的な作品制作の営みを当たり前にできる仕組み作りたい、そう思ったのがPARADISE AIRを立ち上げたきっかけですね。

江戸時代の松戸宿にちなんで一宿一芸がコンセプト

―具体的にどんな活動をされているんですか?

「PARADISE AIR」のプログラムは、ショートステイとロングステイと2つあります。
ショートステイは、だいたい2週間ほどの滞在を支援していて、ロングステイは、3ヶ月間の滞在を支援しています。ショートステイのほうは、現在では月3〜4組は訪れるようになり、これまで延べ50組以上のアーティストが松戸に滞在してきました

ヴァスコ・ムラオ

―アーティストが滞在することで、松戸にどんな変化を期待してますか?

それについては、かつて松戸が宿場町だったというところからインスピレーションをえまして、当時宿代のかわりに、アート作品のようなものをおいていったという話があってそれがいまでも残っていたりするんです。そこで、一宿一芸というコンセプトを考えました。アート、芸を披露してくれたら無料で泊まれますよというシンプルな仕組みになっています。

―いままで、どんなアートを披露してくれたんでしょう?

たとえば、昨年のロングステイアーティストは、ポルトガル出身のアーティストでスペインに住んでるヴァスコ・ムラオが滞在しました。彼は、もともと建築家だったんですが、もっと自由に建物の絵を描きたいということで、建築家からアーティストへ転向した異色の経歴の持ち主です。
彼は100人近い松戸の人にインタビューして、松戸のお気に入りの場所をきくということをやりました。それから、その場所へ実際に足を運んで次々とスケッチを描いていき、それらのスケッチをもとに1枚のドローイングを完成させていくという作品をつくりました。

アート作品を通して当たり前の光景が再発見につながる!

―コンセプトが面白いですね

彼の作品は、いまでもウェブで見ることができますが、細かい線描画で松戸が表現されています。このドローイングのゆるやかなラインが江戸川で、中央の鋭い線が街の東西を分断するものとして常磐線をあらわしています。そのなかに、松戸の人がお気に入りの場所としてあげているスポットが描かれています。たとえば、旧原田米店や江戸川、常盤平団地の桜並木など、常磐線西側にあるものは左側に描かれていて、東側にあるものは右側に描かれています。
そして、唯一、常磐線のラインをまたぐように描かれているのが松戸駅です。他のスポットは、建物が断絶するような形で描かれています。

ヴァスコ・ムラオの作品

松戸駅西口でお披露目されたヴァスコ・ムラオの作品(撮影:加藤甫)

―この作品は、最終的にどういう形で発表されたんですか

ドローイングからのぼり旗をつくって、松戸駅西口を出た広場に吊るす形で発表しました。
のぼり旗に注目したのも面白くて、この旗の形って日本独特のものなんですよ。西洋や中国、韓国にはない旗の形状なんですが、まちをあるくとのぼり旗ってたくさん立ってるじゃないですか。日本人からすると当たり前の光景ですが、外国人からすると日本独特の光景なので、ぜひのぼり旗で作品を発表したいとなったんです。

 

ここまでがインタビューの前編ですがいかがだったでしょうか。インタビューを通して、「PARADISE AIR」がいかに面白い活動をされているのかが分かってきました。
しかし、なぜそんな面白い活動が、私をはじめ住民に浸透していないのはなぜなんでしょうか。後編は、「PARADISE AIR」の課題とビジョン、そしてこの活動がきっかけでうまれた奇跡の瞬間を掘り下げていきたいと思います。

 

最後に、松戸の魅力についてまとめたページを紹介します。
▶︎ラーメンの激戦区、松戸でおすすめのラーメン店
▶︎松戸駅周辺でおすすめのランチTOP10

 

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Higashi

Higashi

2014年3月から松戸に住み始めて、2015年11月に松戸のブランディングを目的とした「松戸NOTE」を、プライベートでスタートしています。
オフィシャルでは、インターネット業界でマーケティングの仕事をしています。
松戸に住んでる人たちが、ちょっと自慢したくなるようなお店やイベントを見つけては取材して記事していく予定です。
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