住民と一緒にアートをつくりあげていくアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」 後編

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松戸NOTEのインタビュー企画「松戸で働く人」の第3回目は、アーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」を運営している庄子渉さんです。今回はその後編になります。(前回の記事はコチラ

そのまえに、アーティスト・イン・レジデンスという言葉に馴染みがないですよね。これは、アーティストに一定期間、滞在場所と制作場所を提供し活動を支援するプログラムのことで、松戸にいままで50人以上のアーティストが滞在したそうです。それでは、インタビュー後編です。

アーティストと松戸の住民が関わることでシナジーが生まれる!

―「PARADISE AIR」を運営していて印象に残っていることは何ですか?

印象に残っているのは、アーティストがこれまでで一番頑張ったレジデンスだったと言ってくれたことですかね。私たちは、アーティストと住民を繋ぐことを大事にしています。芸術活動はどうしてもアートの世界に閉じられがちなのですが、それを街へ開くことによって、アーティストと住民の関係がポジティブに作品の結果に影響するんです。

―実際にそういう場面があったんですか?

たとえば、マット・シェリダンというアメリカ出身で映像作品をつくっているアーティストが滞在したときの話です。彼が、松戸神社に映像投影をしたいと提案したら、松戸の住民が全力で支援してくれました。
当初の予定では神社の神楽殿が使えればそれでよかったのですが、伝統芸能の演者を呼んでくれて日本の伝統芸能とのコラボレーションが実現しました。

マット・シェリダン

画像元:松戸市役所

―アーティストひとりの力では実現しなかった作品ですね

まさにその通りです。アーティストも松戸の住民が活動を応援してくれるので、その期待に応えようと作品づくりに気合が入り、結果的に良いシナジーが生まれたと思います。
彼は、これまでで最高の作品ができたととても喜んでくれました。

―これからも、住民がアーティストに関われるような機会が増えるといいですね。

そうですね。それが「PARADISE AIR」の課題でもあります。運営当初は、海外の人に知ってもらうことにまず注力したので、海外の認知度は高くなりました。その反面、松戸の住民にはまだ十分に伝えられていないなと感じています。

―それはなぜなんでしょうか。

町会や自治会に所属している住民と、最近引っ越されてきた住民とのネットワークがないことが、理由のひとつに挙げられると思います。町会や自治会を経由して回覧板や掲示板で告知をしても、なかなかマンションに住んでいる方には情報が伝わりません。いかに住民同士のネットワークを築いていくかは、街にとっても大きな課題だと思います。この課題を乗り越える一つのきっかけとして、世界中から訪れるアーティストの活動によって、住民どうしが出会える機会をつくりたいと思っています。

―どんなアプローチをイメージされているのでしょうか?

たとえば近隣大学などの教育機関と連携して、子供たちを巻き込んだワークショップを企画したり、公共空間を上手く活用して、気軽にアーティストとか関われる場を作りたいですね。さらには、アーティストによる滞在時の作品発表をゴールとせず、活動をWEBやカタログ冊子でまとめたり、そのアーティストが滞在後に活躍してくれることによって、住民が改めて松戸やPARADISE AIRに目を向けてくれると良いなと思っています。

パラダイスエア

撮影:加藤甫

地球温暖化防止をどうすれば実感できるか住民と一緒に考えたい

ロングステイのアーティストであるプリン・パニチュパンが、2016年10月3日から12月28日まで滞在する予定なのですが、 松戸の街をリサーチしたいと言っています。彼は、インタラクティブな作品制作やプロダクトデザインを専門にしていて、鑑賞者が参加できる装置や作品をこれまでつくってきました。

―松戸での滞在でどんな活動を予定しているのですか?

プリンが提案したのは、「地球温暖化を止める」という作品です。地球温暖化は世界共通の重要な課題ですが、エアコンの設定温度を上げたり、こまめに電気を消しても、なかなか温暖化を止めているという実感はわかないですよね。そこで、そういった日常的な取り組みが、どう地球温暖化防止に繋がっているのかを実感できる作品をつくろうと考えてくれています。

―地球温暖化防止のためとはいえ、結果が見えにくい努力を続けるのは難しいですよね

彼は、その作品制作のプロセスを住民と一緒に考えたいという提案をしていて面白いなと思いました。地球温暖化の問題は、ひとりひとりの意識が変わらないと解決しないですからね。そのプリン・パニチュパンですが、10月7日(金)に、どなたでも参加できるオープニングパーティーを予定していますので、ぜひお気軽にお越しください。場所は、「PARADISE AIR」があるハマトモビル 5Fです。

―最後に松戸のお気に入りのお店を教えてください

おすすめのお店はたくさんあるのですが、強いて選ぶとしたら松戸駅西口のラーメン居酒屋「大都会」ですかね。24時間営業していて、券売機で食券を買うというシステムが特徴です。滞在アーティストの中には、ビーガン(絶対菜食主義者)やペスカトリアン(魚介類は食べられるベジタリアン)など、さまざまな人がいるのですが、そういった人向けにも何かしら選べるメニューがあるところも重宝しています。アーティストと一緒にイベントの打ち上げで行くことも多いですね。

―インタビューは以上になります。貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。

いかがだったでしょうか。松戸に滞在するアーティストとより身近に接することで、新しい価値観に気づいたり、住民どうしが出会うきっかけになればいいなと思いました。その可能性を模索している「PARADISE AIR」の活動にこれから注目していきたいです。

 

最後に、松戸の魅力についてまとめたページを紹介します。
▶︎ラーメンの激戦区、松戸でおすすめのラーメン店
▶︎松戸駅周辺でおすすめのランチTOP10

 

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Higashi

Higashi

2014年3月から松戸に住み始めて、2015年11月に松戸のブランディングを目的とした「松戸NOTE」を、プライベートでスタートしています。
オフィシャルでは、インターネット業界でマーケティングの仕事をしています。
松戸に住んでる人たちが、ちょっと自慢したくなるようなお店やイベントを見つけては取材して記事していく予定です。
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