松戸の伝承をもとにぶらり散歩で妖怪採集vol.1 後編

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松戸には語り継がれている歴史文化がたくさんあります。今回は「なんだか妖怪がいそう」という視点を持って「妖怪採集」をしながら松戸を歩いてみました。その後編の記事になります。前編の記事はコチラです。

妖怪と幽霊の違いって何?(念のためおさらい)

前編でも触れましたが、妖怪と、幽霊・お化けの違いについておさらいします。

①お化けは出現する場所がたいてい決まっていて、その場所を通らなければ出くわさずに済む。
②お化けは相手を選ばないが、幽霊は相手を特定する。
③幽霊は丑三つ時に現れるが、お化けはもっぱら宵と暁の薄明かりのことに出現する。
柳田 國男「妖怪談義」(1936年)

人間には畏怖とか恐怖とかの感情があり、さらに錯覚とか幻覚といった経験がこれと重なり合い、
さらに空想や、想像によって次第に具体的なイメージとなって一つの民族文化が形づくられていった。
宮田 登『妖怪の民俗学』(1985年)

というように、妖怪は人間が空想や想像で生み出したものであり、それが伝承されて今に残っています。ここでは、そこに何者かの気配を感じるものを『妖怪』と呼ぶことにします。日本の『八百万(やおよろず)の神々』のような広い考え方です。これは決して『もののけ』のように人々を苦しめるものではありません。

妖怪採集は、まちの記憶に根差した妖怪を自由な発想で創造していくことを目指して、東北芸術工科大学の市川寛也さんが全国各地で取り組んでいる活動です。その手法をもとに松戸駅周辺のまち歩きを通して新しい妖怪を探してみました。ここからが「妖怪採集散歩」の後編です。

さっそく気になる路地を発見!

前編の記事で、狐橋を渡って不思議な空間を歩き江戸川の土手に出ましたが、その後に松戸神社を目指して川の近くから移られたという水神様へお参りすることにしました。すると、早くも気になる路地を発見です。

「妖怪採集」では、散歩道を見つける嗅覚が重要です。路地に吸い込まれるように歩いていくと、松戸では珍しい洋館の名残を感じる古い建物を発見しました。

ユニークな形の瓦と、正面の洋風のデザインがとてもオシャレです。
さらに、古い電柱を発見しました。錆びた鉄の門もあります。電柱も門も、本来の機能を果たしておらず、まるでこの限られた空間だけ、時間の流れに取り残されてしまったかのようです。

「妖怪採集」は五感を研ぎ澄ませて想像することが大切です。
目に見えるものだけではなく、音、におい、天気や風なども感じ取り、想像をふくらませて、妖怪を創造していきます。
そのため、この電柱と門で感じた疑問や違和感なども妖怪採集の大切なヒントになります。

散歩のゴールは地元の鎮守、松戸神社

路地を抜けると、再び旧水戸街道沿いです。妖怪とは関係ありませんが、松戸宿の看板とマンションの組み合わせが絶妙です。

旧水戸街道から、最終目的地の松戸神社へ向かいました。

松戸神社

この橋が潜龍橋です。

松戸神社の潜龍橋

そして、松戸神社に祀られる水神様とご対面です。いままで、歴史的な背景を知らずにお参りしていましたが、江戸川の水害に苦しみながらも水の恩恵を受けていた松戸の人たちが、畏敬の念をもって水神様を祀っていた証なんですね。

もとは江戸川沿いの納屋川岸(なやがし)地区にあり、河川 に隣接するこの地の水難・ 水害を守護されていたそうです。 昭和になって河川改修工事のため松戸神社境内に遷座されました。

松戸神社の水神様

鳥居のすぐ脇には、水神様にちなんだ「龍神さま」という御神水もありました。

じつは、水神様だけでなくいろんな神社の神様が、松戸神社境内に末社として祀られています。その数、私が気づいただけでも14柱も祀られていました。
場所は松戸神社境内の裏手になります。様々な事情で、松戸神社へご神体ごと遷すことになったんだと推測されます。松戸神社の神様にご興味がある方は、松戸神社境内マップがおすすめです。

古代豪族の秦氏ゆかりの神社である松尾神社

家庭円満・ 安産・ 子安・ 水徳 の神を祀った浅間神社

事前に松戸の歴史や伝承を勉強したおかげで、いつもとは違う気持ちで松戸神社を後にしたわけですが、ふと後ろを振り返ると「神田川」の石碑がありました。

神田川は、松戸神社から、伊勢丹方面に出るところにあります。しかし、松戸神社側からは見えないので、見落としている方も多いかもしれません。
松戸神社の脇にひっそりと流れ、坂川と合流していました。

川を挟んで反対側からみると、このようになっています。この川がどこから流れているのか気になりますね。ブラタモリでお馴染みの暗渠めぐりができそうな予感です。
神田川

松戸駅周辺の水の縁を巡る散歩で、ついに、妖怪を発見!

そして、ようやく妖怪のインスピレーションが降りてきました。
今回見つけた妖怪はこちらです。春にしか会えない妖怪です。

河津桜の花びら舞い散る坂川沿いで発見した妖怪で、「透川面」(すけかわも)と命名しました。
出現場所は坂川沿いで、出現時期は河津桜が散った後になります。
姿形は水で出来ていて、色は透明、大きさはマグロくらいです。
この妖怪は、かつて生活用水などで汚れた坂川を少しでも綺麗に見せたくて現れたのが始まりです。現象としては、坂川沿いの河津桜の花びらを壁や川の隅に残します。妖怪「透川面」に坂川を綺麗にする力はないのです。
最近は坂川も綺麗になったので、春だけに現れるようになりました。

妖怪採集帖

知っている道でも、いつもと見方を変えることで、隠れた魅力をたくさんみつけることができました。
あなたの馴染みの場所も、「妖怪採集」をすることで不思議な発見がたくさんあるかもしれません。素敵な散歩道がありましたら、ぜひ松戸NOTE編集部までご連絡ください。

 

最後に、松戸の魅力についてまとめたページを紹介します。
▶︎大好きなラーメンが見つかる!松戸で人気のラーメン店 ジャンル別まとめ
▶︎松戸駅周辺でおすすめのランチTOP10
ラーメン初心者でも食べられる「中華蕎麦とみ田」の攻略法
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へいこ

へいこ

松戸市生まれ、松戸市育ち、松戸市在住の社会人大学院生です。
松戸市の、愉快で面白いアート活動を中心に伝えていきます。
趣味は野球観戦、散歩、妖怪採集
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松戸のランチ情報

  1. 弥栄 麺
  2. 源平うどんの釜玉うどん
  3. 戸芽主 (ドメーヌ)の店内

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